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ものを持たないということ

日記


今年の年初に抱負を書こうっていうことで、あれこれ考えていました。去年に考えた抱負はほとんど達成できていて、仕事的なこと1つと趣味的な私的なことを2つ書いていました。今年も同じような構成で、仕事的なこと1つと趣味的な私的なことを2つ書きました。さぁこれでいいかなと思ったのですが、もう少し考えて見ることにして2、3日ほっておいたのですが、その間に去年のことをアレやコレやと思い出したりしていました。

せかいであったこと

去年というと個人的には、地震のこととスティーブ・ジョブズさんのことがすぐに思い出されます。2つに共通されるものは「死」で、それについていろいろと考える機会も多かったような気がします。「光あるうち光の中を歩め」というのはトルストイの書いた本です。自分の人生を振り返ってどうだったかという話をしていた人たちが、誰ひとり満足のいく人生を送っていなかった。こうしたいという気持ちはあっても、結局は皆と同じように過ごしてしまっていたと。

地震のことがあって以来、家族といる時間が増えました。そういうニュースを見ることもありました。多くの人が「死」を身近なものに感じて、自分の気持ちにそって歩もうと考えたのかもしれません。

スティーブ・ジョブズさんが大学で話した有名なスピーチで「あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。」という言葉があります。または「自分の根性、運命、人生、カルマ、何でもいいから、とにかく信じるのです。歩む道のどこかで点と点がつながると信じれば、自信を持って思うままに生きることができます。たとえ人と違う道を歩んでも、信じることが全てを変えてくれるのです。」とも。

私は特に前者の言葉が好きで、これまでもいい言葉だとは思っていたのですが、去年の一件から毎日この言葉と向き合っているような気がします。より強くリマインドされて毎日考えるようになりました。

クリスマスのこと

話しは少し飛びますが、去年のクリスマスは上司のお宅に誘っていただいて、ささやかながら楽しいクリスマスを過ごしました。部屋には和ダンスと座卓、フロアスタンド2つぐらいのシンプルなお部屋でした。昔から使っているカレー皿があって、フライパンは大きいのが一つ。卵焼きも何でも、そのフライパンでなんでもすます。スピーカーが欲しいんだけど、良いものなどをいろいろと検討した結果いまは持たないという結論に至ったともおっしゃってました。

質素ではあるけれでも、単純にすごくいいなぁと心の中で感じていました。本当に良くて本当に必要だと思ったものしか買わない。自分もこのようになりたいと感じました。

趣味のこと

去年の抱負の一つに「海に潜る」というのを入れていました。これは私の中でスクーバ・ダイビングを始めるという意味でした。私は昔からいろいろなものに興味が惹かれやすく、あれこれ飛びついてみては結局さほど定着せずに、ある程度のレベルまで到達すると執着しなくなるような人間でした。それは今までも自身で認識していて、直すべきであるなぁと思っていましたが、思っていただけでした。

スクーバ・ダイビングも、今まで興味を惹かれたものと同じ歴史をたどるのではないかとも思いました。しかし、始めてみて自分の趣味と呼べるものにようやく出会えたとすぐに気づいたのです。ダイビングを始める前と後では海に対する気持ちがほぼ真逆になるぐらいに変わりました。ダイビングはライセンスをとったり、ツアーに参加したり、機材を購入したりと費用がそれなりにかかる趣味です。機材をレンタルで済ましたり、ツアーもできるだけ安いのに参加したりなどすれば、それなりに抑えることも出来るでしょう。けれどもダイビングに関しては2、3年か4年か5年かというスパンではなく、一生という単位で考えるようになりました。機材も少しずつですができるだけ良いものを購入していきました。もちろんそれなりに大きな目標も持っています。一生をかけて達成するような大きな目標を。

ものをへらすこと

去年あったそんなことを想い巡らしながら、今年の抱負に「ものをへらす」というのを加えることにしました。今までの私はあらゆる物をとり込もうと必死でした。Webの業界に入った時もそうでした。何一つ知識がなかったので片っ端から本を買って読んだり、ソースコードを解析したりしていました。中には買って読んでいない本もありましたが、それを所有していることによってそれが自分のすぐ手に届く範囲にある安心感や満たされるものを感じていました。そのころは、本を持つことが自分の記憶の一部であることのようにも思っていました。本を手放すことは自分の記憶を消去してしまうことであったように思います。やりたい事があまりに多すぎて、寝る時間を削っても足りないと感じる毎日を過ごしていたように思います。

この時の経験は必要だったように今は思います。そうでなければ今の私がないわけですから。けれども一度それを変えてみようと思ったのです。「選択と集中」

年初にさっそく部屋のものを整理して、生活必需品を除けば半分以上のものを減らしました。部屋の中はとてもすっきりして、自分が何をすべきなのかが今まで以上に明確になる気がします。残ったものたちはほとんどが思い入れの強いものたちで、自分がいま何を持っていて何を持っていないのかがほぼ把握できている状態になれたように思います。

今年の抱負の「ものをへらす」は、減らすことだけではなくて増やさないことももちろん含まれています。何かを手に入れるときは一生という単位で考える。お皿や服などの必需品も現状で十分にあるので、1つ買ったら1つ手放すとすべきだと考えています。そこにはそれなりの覚悟と想いを必須と考えたのです。また、ライフスタイル・インフレーションを意識することも大切であることを学びました。

時間が足りないという問題

ついでの話です。マイケル・サンデルさんの講義で有名になったハーバード白熱教室ですが、今は違う方の授業が放送されていたりしていて、たまに見ることがあります。先日、見たのはブレインストーミングの方法論について学ぶ授業だったようです。ブレインストーミングには様々な手法がありますが、いくつかの手法を学ぶ過程で問題をだして、それを解決するためのブレインストーミングをやるという内容でした。

その問題の一つに「先生は時間が足りなくて困っている」という問題があって、生徒たちは学んだ手法でブレインストーミングをして解決方法を導き出していました。眠る時間と起きる時間を細かく刻みコントロールすることで活動時間を増やせないか。眠りと覚醒時の間の状態の自身をコントロールして解決できないか。それぞれのチームが様々に違ったアイディアを出していて面白かったです。

私も一緒になって考えていたのですが、どのチームとも根本的に違う考え方をしていました。学生たちはどのようにしたら活動する時間を増やせるかというアイディを話していましたが、私は時間を増やす方法を考えませんでした。本当にやるべきことを残して後は切り捨てる。まさに「選択と集中」でした。学生たちの考えたアイディアも未来を創りだす種になるすごいアイディアだと思います。「選択と集中」は普遍的な解決方法だと考えたのです。元々、そんな回答を求めていたわけではなかったのかもしれませんが。




自戒の意を込めていくつかの言葉を書いておく

  • 選択と集中
  • あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。
  • 光あるうち光の中を歩め
  • ライフスタイル・インフレーションを意識する
  • 一生という単位で考える


駄文散文であった。