振り返り

looking back

サラリーマンであった頃、「振り返り」とは多くの場合それが評価の時期と重なっていました。

最近は関わらせていただいている仕事柄もあって、「評価」や「OKR」というようなことに関して考えることが多いのですが、何かを評価しようと思った時に振り返りは欠かせないことだと思います。 振り返りというのは単に過去のことに関して思いを巡らすものではありませんから、感想を書くことではなく次にどう活かすのかということを考えて、さらに実行計画にしていくための準備でもあります。 手法としてはKPTで振り返るというのもありますが、いわゆるリーンだとかPDCAサイクルだとか言われるものの「Check」に当たるものです。

年に一度、もしくは半期に一度やってくる会社からの「評価」のためと思って「振り返り」をやっているようなことになっていたことも自分の若いころにはあったように思います。でも本当は自分の未来・今後のためにどうという視点で考えるものですよね。でもこれってみんなそう言うし、会社の人も言うだろうし、自分でもわかっているつもりでも本当に心からそう思って、そのためにやるんだ、会社がやらなくても絶対にやるんだって思っている人は意外に少ないのではないかなと、昔の自分を省みて思うこともあります。 忙しいという言葉に忙殺されて、(大げさかもしれないが)人生という単位でこの一時の自分の生きた時間を振り返るということが、大切だと思ってやっているだろうか?

サラリーマンではなくフリーな仕事をしていくにあたって、一人でやる場合には自分をきちんとコントロールする・マネージメントするということがすごく大切だと思います。仕事のことはもちろん健康面などの私生活も含めて、誰も面倒は見てくれないのですから。運良くメンターとなってくれるような人が見つかったとしても、サラリーマン時代のように毎日・毎週の仕事をみて気にかけてくれるようなことはまずほとんどないと思います。

時々他の方から「ストイックですよね」などと言われることもあるのですが、正直私はストイックであるどころか、自分の心のものすごく弱い人間です。本当に弱い人間だと思っています。ただし、弱い人間であるときちんと自覚してそこを出来るだけコントロールしようと努力しています。とは言え、心の弱い人間です。なので、できうる範囲でのルールを自分にかしてなんとか自分をコントロールしているのです。

それでも心の弱い私はルールを無視することもします。それも自覚していたので、私は去年末に一つの絶対に守れる・守るルールを一つ決めました。それが毎月末に「振り返り」をすることです。

最初はもちろん仕事のことをメインに考えていた月末の振り返りでしたが、健康面や私生活、生き方などもう少し長いスパンも含めた時間になってきていると最近は感じます。もちろん毎日毎秒じぶんは何のために生きているのかなんてことを意識しながら過ごせればよりすごいのかもしれませんが、そんな鉄人的でもありませんし、少しつまらなそうな気もします。ただ毎週でも毎月でも半年に一度でも一年の終わりにでもいいから、少しでもきちんと自分を省みる、そして次にどうすべきなのか考える、行動するというのを繰り返せば少し前にすすめる気がします。人間だから多少怠けてしまうのはほんの少しだけ大目に見てほしい、けれども自分の志には嘘をつかず正直でありたいとそんなことを思いながら。またいつか読み返しているであろう未来の自分はどうだ?