スマートホーム×DIY 実践と展望 〜 1. 賃貸DIYでつくる住みよい部屋

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東京に引越してきた最初に借りた部屋は、仕事から帰って寝るだけの部屋で決して住みよいと思えるようなところではありませんでした。それからと言うもの、少しでも住みやすい部屋というのを引越しの度に考えています。

以前住んでいた部屋でも一応テーマを持って住みやすい部屋というのを考えていましたが、そこでの反省点や生活環境の変化なども合わせて、最近引っ越した今の自宅でも新たなテーマを持って少しでも住みよい部屋というのを考えカスタマイズしていっています。

前回は基本的に椅子は置かず、和室もあり、布団で寝るというカタチでモノをあまり置かないようにして部屋を広く使えるようにし、くつろぎやすい部屋というのを目指していました。

その時の反省点としては、ゴロゴロとくつろぎやすくしすぎたところだなと思っています。自宅で仕事や作業をすることも増えて、もう少し規律をもってだらけないように過ごせるようにしたほうが良いなぁと。

ということで今回引っ越した部屋では、基本的に地べたに座らずに快適に過ごせるようにと考えました。また、IoTなどのデバイスをできるだけ体験できるように積極的に取り込んでいこうといろいろ試しています。 まだ引っ越して2ヶ月ほどで発展途上な段階ではありますが、最近実践してきた自宅のカスタマイズと展望について4回にわたって書いていこうと思います。

INDEX

  1. 賃貸DIYでつくる住みよい部屋 ← 今回
  2. 実践HomeKitの暮らし
  3. スマートスピーカーの設置と運用
  4. スマートスピーカーへの展望とデザイン

DIYでつくる住みよい部屋

前述したとおり、今回は基本的に地べたに座らずに快適に過ごせる空間を考えて作ってきました。椅子やソファなどを置いてその分部屋が狭くなってしまうので、そこをどのように工夫するかというのをいろいろと考えて、DIYで実践したことについて書いていこうと思います。

テレビは壁に取り付ける

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最近ではあまりテレビは見なくなってきましたが、ゲームをしたり映画をみたりというのはしているので、それなりに大きなテレビを持っています。

以前はテレビ台の上に置いていましたが、テレビ台があるとその分部屋が狭くなってしまうため、壁に取り付けることにしました。

しかし、賃貸なので壁に直接取り付けることはできません。そこで壁際に柱を建ててテレビを設置しました。

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柱はDIYでおなじみの2x4材で、規格が決まっているため2x4向けに使えるアクセサリも多く使いやすい木材です。

柱を建てる場合には天井高とおなじくらいの2x4材と床と天井を突っ張るための「ディアウォール」を使います。

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1本の柱にテレビを取り付けると不安なので最低2本の柱を建てて、横板を渡した所にテレビを取り付けるのが良いと思います。

テレビの取り付けは普通に壁掛け用の器具を使って取り付けました。DIYで作るので取り付ける高さも自由に決めたり変更できます。

ケーブルは柱に這わして丁寧にまとめると目立たずスマートにできます。

棚は上に取り付ける

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私は基本的に収納は悪であると考えています。理由は、人は収納があればあるだけそれを埋めようとモノを増やしてしまうからです。

なので見える見えない関係なく極力収納は増やさないというのが私の方針ではありますが、テレビ周りにはアンプやゲーム機やMacMiniなどのAV機器があるため、壁掛けテレビにした場合それらをどうするかという問題がありました。

テレビ台をなくしたのに結局AV機器を床に置く感じになってしまうのは意味が無いので、テレビの上に棚を設けてそこにすべて設置するカタチにしました。

個人的に棚を上に設けるというのがすごく良いアイディアだと思っていて、自分の頭より上にモノを置いてしまえば、その下の空間は広い生活スペースとして利用することができます。

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私はSONYSTR-DN1050というアンプを使用して、そこにゲーム機やAppleTVやMacMiniなどを繋いで集約させてからテレビにつなげています。

STR-DN1050はもう一つアウトプットを切り替えて出すことができるので、プロジェクター用のコードにつなげています。

先程のテレビ上の棚はプロジェクター・スクリーンを設置するためのものにもなっていて、ネジフックを取り付けてスクリーンをぶら下げられるようにしています。

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反対側にも棚を取り付けていて、こちらにはサブスピーカーを設置しています。

本当はスピーカーを壁や天井に直接取り付けるようにしたかったのですが、今持っているスピーカでそれをやるにはかなりのカスタマイズが必要だったので、棚の上に置くというカタチでスマートにしました。プロジェクターも設置をしたかったのですが、持っているプロジェクターではサイズや焦点距離が合わず残念でした。。

反対側の棚にはリモコンなどをおけるちょっとした棚も作ってみました。こういう感じで自由に好きなものを作れるのがDIYの良いところですね。

当初リビングのローテーブルも考えていたのですが、こちらもない方が部屋が広くなるので置いていません。

ただ、コーヒーをちょっと奥くらいの小さめのサイドテーブルくらいはあってもいいかなと思っています。

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柱や棚板などの材料はすべてIPC DIY Lab.さんで調達しました。

2x4材の柱がだいたい2,000〜3,000円くらい、大きさによりますが棚板も2,000〜4,000円くらいで買えるのでやすいです。

柱は天井高に合わせてカットもしてもらえます。

食器棚も作る

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前の自宅では昭和のアンティークの食器棚を購入して使っていましたが、新しい自宅ではちょうどよいサイズで安くするために材料を買って自分で作りました。

材料を調達したのは先程もご紹介したIPC DIY Lab.さんです。

好きなサイズの棚柱と棚板を購入してネジ止めするだけなので簡単につくれます。

棚板の数も好きな数にできるので、電子レンジやポットを置くところも用意してスッキリ収納することができました。

ダイニングは作業スペースにもしているので、棚の上にはネットワークプリンター(複合機)とBluetoothスピーカーを置いています。

電動昇降デスクは生活の中でも便利

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作業スペースも兼ねているダイニングには大きめの電動昇降デスクを置いて、そこで仕事などの作業をしています。

スタンディングワークをするときはもちろんのこと、座って作業をする時でも自分の身長に合わせてちょうどよい高さで作業できるので非常に便利です。ちなみに座っているときはバランスボールを使っています。

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電動昇降デスクは良いものを買おうとすると10万以上の値段であることが普通ですが、安いもので8万円くらいで買うことができます。

IKEAにも安いやつがありますが、操作ボタンが上下だけだったりとしょぼいので、海外の製品を買って使っています。

これは上下のボタン以外にデフォルトの定位置「Home」ボタンと2つのメモリーボタンがあるので、自分のスタンディングの高さと座った時の高さを設定しています。

端にはディスプレイ用のアームとしてエルゴトロン LX デスクマウント モニターアームを設置していて、細かい高さ調整もバッチリです。ちなみにディスプレイはLGのUltraFine 5K Displayを使っていますが、普通のHDMIを接続できないのが不満点です。。

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電動昇降デスクはダイニングテーブルとしても使っています。朝食なんかは少し作業しながら立って食べたり気軽にできるので良いです。

あと、料理のときには作業スペースにもするのですが、そのときも自分のちょうどよい高さにできるので、長身の私にとってはこれが意外と便利です。持ち家かよっぽど広い家じゃないと賃貸のキッチン

スペースはそこまで広くないので、本当にオススメ。電動昇降デスクが仕事のときじゃなくて生活の中でも便利だって気づきました。

ちなみに電動昇降デスクには天板の下に電源タップやティッシュケースを取り付けていて、目立たないけれどすぐ使えるようにしています。

スマートホームのベースにダクトレール

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今回はいろいろとIoT系のデバイスを導入しようと考えていたので、照明もそうしようと決めていました。いろいろと試せるようにとすべての部屋にダクトレールを取り付けてHueやKoogeekといったHomeKit対応の照明を取り付けています。

照明プラグにダクトレールを取り付ける製品はいくつも出ていますし賃貸でも気軽に導入することができます。

好きに照明をたくさんつけることができるのでいいですね。

照明以外にもダクトレールに取り付けられると良いなと、私はスマートスピーカーを取り付けていますが、じゃまにならないのでとっても便利です。これについては3つ目の記事で詳しくご紹介します。

壁紙を変えよう

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以前の自宅でも壁紙を張り替えていたのですが、その時のあまりがあったのでダイニングに貼りました。賃貸でもきちんと下地をやって貼れば元通りにできます。

私の場合は壁にマスキングテープを貼ってその上から両面テープを貼り、壁紙を貼るという感じでやっていますが、最近では綺麗に剥がせる両面テープやノリのようなものもあると聞きますので、もっと手軽にできるかもしれません。

壁紙を変えると雰囲気がかなり変わります。私は木目調の壁紙でナチュラルな感じにしています。

まとめ

DIYの良いところは自分の思ったように自分のほしいものを作れるというところです。作り方を知っていれば、バラすこともできますし、微妙に調整したり、直したりもできるということです。

そういう意味でどんなことでも、どうやってできているのかを知っているということは大事だなぁと感じます。

DIYでいろいろ作ったり直したりしているうちに、電動ドリルやら電ノコやらいろいろと器具が増えてきたので、まだまだ作っていこうと思います。

次回はDIYで作った部屋をベースにHomeKit関連のデバイスを試した話を書こうと思います。 ちなみに最近のお仕事ではHomekitなどのスマートホーム関連, AppleTVなどのTV向けAppやARKitなどのAR関連といった内容に関するお仕事をしていますので、よろしければご相談いただければと思います。 Spinners Inc.